BS21 12/31 20:00〜22:00  
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   BS世界のドキュメンタリー  「なぜアメリカは戦うのか」
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 2001年 9月11日の同時多発テロは、アメリカの軍産複合体にとって新たな戦争
の時代への幕開けとなったのではないか。番組は、ニューヨーク在住のベトナム
帰還兵が、2003年のイラク戦争で爆撃に使用する爆弾に、同時多発テロで失った
息子の名を書き記すよう電子メールで米軍兵士に呼びかけたという体験談を縦軸
に、アイゼンハワー大統領の家族の証言や連邦議会の国防族議員の活動などをち
りばめて、第2次世界大戦で誕生し冷戦で巨大化した軍産複合体がいまもアメリ
カの政治・経済に大きな影響力を持つ背景と現状を探る。

(前編) 巨大化する軍産複合体
 ベトナム帰還兵ウィルトン・セクターは、同時多発テロの日の朝、仕事に向か
う途中、息子の勤務先の世界貿易センタービルから煙が上がっているのを目撃し
た。やがて息子の死が知らされる。1960年退任を前にアイゼンハワー大統領はテ
レビ演説を行い、「この国には制御が困難な軍産複合体が生まれつつある」と警
告した。しかし、この警告にもかかわらず兵器産業は今もアメリカ各地に巨大な
工場を持ち地元選出議員にも強い影響力を持つ。カメラは国防予算を審議する連
邦議会で露骨な利益誘導の演説を行う議員たちを映し出し、政治と軍産複合体の
癒着の問題を提起していく。

(後編) 超大国への警告
 同時多発テロで息子を失ったベトナム帰還兵のセクターは、自分の呼びかけに
応じた米軍兵士の手で息子の名が記された爆弾がバグダットに投下されたことを
知り最初は満足したが、イラクに大量破壊兵器がなかったとブッシュ大統領が認
めたことで、次第に自分が欺かれたと感じるようになったという。
 冷戦後アメリカが行った数々の戦争は、アメリカの国益を誘導する一握りのエ
リートたちによって進められ、イラク戦争も、ブッシュ政権に強い影響力を持つ
保守系シンクタンクが提唱した中東の安定化だと、開戦の直前までペンタゴンに
勤務していた元将校が証言。

[原題] Why We Fight
[制作] アメリカ/2005年
    ※2005年サンダンス映画祭グランプリ (ドキュメンタリー部門)  
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